【エントリーシートの書き方】就活で知っておきたい内定するESのポイント

エントリーシートの書き方 就活ノウハウ

就活で企業の選考に申し込む際、必ず向き合うことになる「エントリーシート(ES)」。一方で、「エントリーシートの書き方がわからない」「エントリーシートで落ちてしまうことが多い」という悩みを抱えた就活生も多いのが現実です。本記事では、エントリーシートで意識するべきポイントを解説し、選考突破・内定するエントリーシートの書き方をお伝えします。

エントリーシート(ES)とは

エントリーシート(通称:ES)とは、就活において学生が企業の採用選考に応募する際に企業に提出する書類です。

一般に応募者の人柄を知るための設問が設けられ、応募者の基本的な情報から志望動機、過去の経験、自己PRなどの設問に数百文字で答える形式が一般的です。

エントリーシートは履歴書と異なり、各企業ごとに独自の質問項目を設けていることが多いです。

エントリーシートで問われる設問は?

各企業ごとに独自の設問が設けられることが多いですが、ここでは各企業に共通して問われることが多い項目について解説します。

志望動機

志望動機とは、文字通り企業を志望する動機・理由です。

応募する企業の事業内容、職務内容を正しく把握した上で、なぜ自分がその企業に入りたいと思っているのかを、具体的かつ論理的に書くことが求められます。

志望動機を書く際に重要なポイントとしては、「企業理念」「業務内容」それぞれへのマッチ度を、具体例を踏まえて示すことを意識すると良いでしょう。

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

学生時代に力を入れたこと(通称:ガクチカ)も、多くの場合問われる設問です。

文字通り、学生時代に力を入れたことや頑張ったことを書く項目で、「課題解決をした経験」「リーダーシップを発揮した経験」「困難を乗り越えた経験」などを書くことが一般的です。

どのテーマで書くかということについては、「企業の求める人材像」「自分の強みは何なのか」ということを念頭において検討する必要があります。

「企業の求める人材像」が重要な理由は、企業によって欲しい人材が異なるからです。

例えば、コンサルティング会社やSIerなどクライアントの課題解決を主な事業内容としている会社であれば、「課題解決能力が高い」人材を求めています。一方で、ベンチャー企業など早くから裁量権を持ってチームをまとめ上げていくことが求められる会社では、「リーダーシップがある」人材を求めています。

このように、企業ごとに求める人材像が違うため、応募している企業はどのような人材を求めているのか、という観点からテーマ選定をする必要があります。

また、「自分の強みは何なのか」という観点も重要です。なぜなら、「自分の強み」こそ、この設問を通して最も企業に伝えなくてはならないものだからです。

企業の採用人事は実際、数千枚と送られてくるエントリーシート全ての具体的なエピソードまでは覚えていません。したがって、エピソードではなくそのエピソードに顕れる応募者の「強み」を抽出するのです。したがって、その「強み」がいまいち伝わらないエピソードでは、自分の魅力がうまく伝わらず、残念ながら落とされてしまうでしょう。

自分の強みを理解した上で、それが反映されているかという観点も重要なのです。

自己PR

自己PRもまた、多くのエントリーシートで目にする設問です。

自己PRとは、企業に自分の強みや得意なことを伝える項目です。先ほどのガクチカの項目と重複する内容もありますが、違いもあります。ガクチカはエピソードを中心に伝えるのに対して、自己PRでは、より自分の強みをダイレクトに伝える必要があります。

具体的には、ガクチカは「私が学生時代に力を入れたことは、〜」で始まるのに対し、自己PRは「私の強みは、〜」で始まります。

ガクチカと自己PRの違い

ここでもまた、どの様な強みをアピールするべきかということについては、「企業の求める人材像」という観点から考えていくことが重要です。

企業の特性に沿った設問

また、企業の特性に沿った設問が設けられることも多いです。

例えば、IT系の会社であれば、プログラミングやWebマーケティングのスキルを使った経験を求められたり、ベンチャー企業では、より直接的にリーダーシップを発揮した経験を問われたりします。

これらの設問は、企業ごとに異なりますが、業界が同じだと似たような設問が設けられることもあります。複数企業にエントリーする際、同一業界内の企業に複数エントリーすることもあるでしょう。その場合、一度出た設問が他の企業でも問われることがあるので、回答をしっかり覚えておくことをおすすめします。

エントリーシートの目的は?企業が見ている要素

わかりやすく論理的に伝える力があるか

わかりやすく論理的に伝える力」はビジネスにおいて重要なスキルです。

仕事をする中で、提案書作成やプレゼン、日常のチャットコミュニケーションにいたるまで、わかりやすく伝える力は必須です。

エントリーシートを作成する際は、「質問に的確に答えているか」「論理の飛躍がなく、誰でもわかるような文章になっているか」を意識しましょう。

また、エントリーシートでは限られた文字数の中で端的に伝える必要があります。そのため、「結論を最初に書く」ということを意識しましょう。

さらに、わかりやすく伝えるための型として、PREP(Point:主張、Reason:理由、Example:具体例、Point:主張)というものが有名です。主張(P)→理由(R)→具体例(E)→再度主張(P)という型に沿って文章を構成すると、わかりやすさが増すでしょう。

企業で活躍することができる人材か

また、エントリーシートを通じて応募者が「企業で活躍することができる人材」かどうかもチェックされます。具体的には、企業で業務を行う上で必須のスキルやマインドセットを持っているかということを見られます。

エントリーシートを作成する際は、応募している企業で求められているスキルやマインドセットは何かということを意識しましょう。

企業の社風にマッチしているか

また、企業の社風にマッチしているかという観点も見られます。

企業の社風とは、その企業が大事にしている会社のカルチャーです。例えば、上下関係をあまり意識せず、フラットなコミュニケーションを心がける社風もあれば、社員の仲の良さを大事にするウェットなコミュニケーションを重んじる社風もあります。

応募者がどのようなタイプの人材か、企業にうまく溶け込める人材かということは採用では重要な観点ですので、エントリーシートを通じて見られると考えておきましょう。

エントリーシートを作成する際は、企業がどの様な社風なのか、どの様な人材を求めているのかということを意識しましょう。

エントリーシートを書く上で意識するべき3つのポイント

自分のアピールポイントが伝わっているか

エントリーシートを書く上で、自分のアピールポイントがしっかり伝わる内容になっているか意識することは重要です。エピソードをしっかり書くことを意識するあまり、結局そのエピソードが自分のどんな強みを伝えたいのかわからない文章になってしまっては、「自分の強み、得意なことをアピールする」というエントリーシートの目的を果たすことができません。

その設問を通して自分のどの様な良さをアピールしたいのか、ということを念頭において文章を書くことを意識しましょう。

また、自分のアピールポイントをしっかり表す上でのコツとして、「アピールポイントを絞る」ということがあります。

エントリーシートは文字制限があることがほとんどです。限られた字数の中で複数のアピールポイントを詰め込もうとすると、一つ一つのアピールポイントに十分な説明を加えることができず、結局どのポイントも伝わらないということになってしまうリスクがあります。アピールポイントは、1〜2個に絞るということがコツです。

面接官が知りたい内容を盛り込んでいるか

また、面接官が知りたい内容を盛り込んでいるかということも重要です。具体的には、そのエピソードを面接官に話したときに何を質問されるか?を事前に想定しながら、その質問への回答まで含めてエントリーシートを書く、ということを意識することが大切です。

例えば、「学生時代に〇〇に力を入れて△△という結果を残しました」というESだったとき、面接官がする質問としては、「その中で最も困難だったことは何?」「頑張れた理由、モチベーションの源泉は何?」などを想定できます。これらの回答をあらかじめエントリーシートの中に含めておくことで、回答をより面接官が知りたい内容に近づけることができます。

エントリーシートのゴールは、面接官に自分のアピールポイントを伝える、ということです。面接官が伝わったと思うためには、面接官が知りたい要素をしっかりおさえた内容にする必要があります。

背景を知らない人が読んでも理解できる内容か

そして、背景を知らない人が読んでも理解できる内容か、ということもわかりやすい文章を書く上で意識するべきことです。

まず念頭に置いておくべきことがあります。それは、応募者のエピソードに関して、それを見る企業の担当者は当事者ではない、ということです。つまり、応募者が当たり前だと思っている前提でも、エントリーシートを見る企業の担当者にとっては、当たり前ではありません。

エントリーシートの中で、一般的でない用語が使われたり、説明が不足していたりすると、応募者のあなたはわかるかもしれませんが、企業の担当者にとっては読んでいて全くわからない、ということになってしまいます。

あくまで読む相手のことを考えて、誰が読んでも理解できる内容になっているかということを意識しましょう。

内定するエントリーシートを書くためには

内定者のESを参考にしよう

内定するエントリーシートを書くためには、内定者のエントリーシートを参考にすることが有効です。

ここまでわかりやすく伝えること、相手視点で伝えることの重要性を解説してきましたが、それがどの程度であればOKなのかということを知るためには、実際に選考を通過したエントリーシートを確認することが有効です。

フィードバックをもらおう

また、一度書いたエントリーシートを他者に読んでもらい、フィードバックをもらうということも効果的です。

自分ではわかりやすく書いたつもりでも、実際に読んだ人がわからないと感じる可能性はあります。エントリーシートのゴールは、自分の強みを相手に伝えることですから、相手に伝わる内容になっているかどうかということは入念に確認しなければなりません。したがって、実際に他者にフィードバックをもらうことがとても効果的です。

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