【例文あり】就活の軸に「自己成長」はあり?評価を得るためのポイントを解説

就活の軸は自己成長 就活ノウハウ

就活を進める上で軸を考えることは大切なことです。就活の軸があることによって、たくさんある企業の中から自分にあった企業群を絞ることができます。また、就活の軸は面接やESで問われることも多い内容です。

このように就活のあらゆる場面で重要な役割を果たす就活の軸ですが、「自己成長」を軸にしてしまって良いのか悩む人は多いです。

本記事では、就活の軸を「自己成長」にする際のメリットと注意点、そして高評価を得るためのポイントを解説していきます。

就活の軸を「自己成長」にするメリット

就活の軸を「自己成長」にするメリットはあります。

自分の価値を高めることができる

まず、成長を目的に入社する会社を選ぶことで、入社後必然的に現在の自分が持っている能力よりも高い能力が求められる環境に身を置くことになります。積極的に成長を求めることで、他の人より早く希少なスキルやマインドセット、経験を得ることができるようになります。早くしてそれらを有している人材は周囲から高い評価を受けやすく、転職市場で高く評価されたり、年収が上がりやすくなったりします。

特に未来が予測困難な現代にあっては、個の力が重要です。積極的に自己成長を求めることは、未来のためにも良い姿勢と言えるでしょう。

企業にとって魅力的な人材

また、企業にとっても自己成長を求める人材は魅力的です。なぜなら、自己成長を求める人材は、成長のために積極的に働くからです。受け身の社員と能動的な社員がいる場合、後者の方が企業にとっては魅力的です。

特に、日々成長フェーズにあるベンチャー企業などでは、成長マインドは特に重要視されます。ベンチャー企業では、自ら積極的に困難に挑戦して、熱量高く成果を追い求められる人が求められます。自己成長を軸にしている人材は、まさにベンチャー企業の求める人材像にマッチしていると言えるでしょう。

就活の軸を「自己成長」にするデメリットと注意点

一方で、デメリットや注意点も存在します。

自己成長できるならどこでも良いと思われてしまう可能性がある

自己成長を軸に就活を行っている場合、企業にとっては「うちでなくても良いのではないか」と思われる懸念点があります。企業はどんなに優秀な人材であっても、入社意思がない人に内定を出したいとは思いません。

選考の際は、ただ自分が成長したいということを示すだけでなく、「なぜ御社でなくてはならないのか」もセットで納得いく説明ができるように準備しておくよう注意しましょう。

自己成長の目的がはっきりしていないと説得力が失われる

また、自己成長の目的がはっきりしていないと説得力が下がる可能性があります。一般的には成長はあくまで手段であり、目的は別にあるはずです(「成長こそが目的だ」という場合はそれを誰もが納得いく形で説明する必要がありますが、かなり難易度が高いのではないでしょうか)。

「なぜ成長したいの?」と尋ねられたときに、回答にしどろもどろになっていては、印象を悪くしてしまいます。「なぜ成長したいのか」を答えられるようにしておくよう注意しましょう。

「自己成長」で高評価を得るためのポイント

成長の目的を明確にする

上でも触れましたが、「自己成長」の目的がはっきりしていない場合は印象を悪くしてしまう可能性があります。一方で、自己成長の目的が明確な場合、それは納得度を上げ評価を高めることができます。

また、自己成長の目的を考える際は、最終的に「何を成し遂げたいのか」「なぜそれが自分にとって重要なことなのか」まで回答できるようにしましょう。

成長の定義を明確にする

また、自己成長とは具体的に何を意味するのか、明確に定義しましょう。ただ自己成長と言っても、それが具体的に何を意味するのかわからないのでは、本当に得たい成長をその企業で得られるのかわからなくなってしまいます。

極端な話をすると、「足が速くなる」も成長です。しかし、多くの人にとって「足が速くなる」はキャリアにおいて求めている成長ではないでしょう。このように単に成長と言っても、それが具体的に何を意味しているのかわからないのでは、就活の軸としてうまく機能しないのです。

具体的にどのようなスキルを身につけたいのか、いつまでにそのスキルを身につけようと思っているのか、を明確に語れるようにしておきましょう。

【例文】「自己成長」を就活にした回答例

それでは最後に、自己成長を軸とした際の面接での回答例を見ながら重要なポイントをおさらいしましょう。

評価の低い回答例

面接官「なぜ成長したいのですか?」

就活生「自己成長を通じて、日本経済の発展に貢献したいからです」

この回答例では、自己成長という言葉が何を意味するのかはっきりしません。また、なぜ日本経済の発展に貢献したいのかわかりません。そもそも「日本経済」の抽象度が高すぎて誰でも言えてしまう回答になってしまっています。これでは、よく考えられていない「浅い」回答だと思われてしまいます。

評価の高い回答例

面接官「なぜ成長したいのですか?」

就活生「マーケティングのスキルとチームビルディングのスキルを身につけて、10年後に地元で起業し、地方の観光産業をマーケティングの力で盛り上げていきたいと考えているからです。私は〇〇県の過疎化が進む××市に生まれ、故郷が衰退していく様を目の当たりにしながら育ちました。その中で、故郷が衰退していくボトルネックは、故郷の豊かな観光資源をうまく活用して集客できない、マーケティング力の不足だと考えました。地元でマーケティングを使った経済活性化事例を作り、日本全国の衰退に苦しむ地方経済を救いたいと考えています」

この回答例では、まず成長が具体的にどのようなスキルなのか明確になっています。そして、それをいつまでに身につけようと考えているのかも数字で表されており明確です。また、「地元でマーケティングを使った経済活性化事例を作り、日本全国の衰退に苦しむ地方経済を救いたい」という最終的な目的も、先ほどの「日本経済の発展」より具体性が高く、かつ自分の過去の経緯から、なぜこれが自分にとって重要なことなのかということがわかりやすくなっています。

このように就活の軸を「自己成長」にする際は、成長の目的と成長の定義をはっきりさせることで、納得度の高い回答になります。

タイトルとURLをコピーしました